脳のしくみを知れば、勝手に夢がかなうかもしれない


あなたが気になっていること、興味があることはなんですか?
夢の自動実現装置?(RAS:網様体賦活系)
わたしたちの体には、興味や自分に関連があると、脳の(RAS:網様体賦活系)という神経回路が五感に働きかけ自分にとって必要な情報を取り込むというしくみです。例えば、友人と夏休みに海外旅行の計画を立てたとしましょう。するとこれまで目に止まらなかった駅の海外旅行のポスターが目に入ったり、車を買い替えようと思ったら街を走る車の車種が気になったり、自分の会社のロゴはかなり遠くからでも目に飛び込んできたりという経験はありませんか?
このような機能により体の中では無意識のうちに目的を達成するための準備が行われているのです。これはわたしたちの望みをかなえる「自動目的達成装置」です。あなたの脳は、あなたが意識したことに忠実に、必要な情報を集め、行動する指令を体中に送ります。
「しなやかマインドセット」もRAS(網様体賦活系)のひとつです。「課題に取り組むと脳の能力が向上する」という事実を知ったことで、脳は課題解決に向けて積極的に対処行動をはじめます。そして人は良くなりたい生き物なので、脳が快の状態になり、さらにパフォーマンスがあがり能力が向上するのです。
ただし脳は、あなたが入手した情報が、あなたにとって良い影響を与えるものか、悪い影響を及ぼすのかまで判断し反応しているわけではありません。
もしあなたが、「この課題は何も意味がない、害をもたらすものだ」と考えると、あなたの脳は課題に対してやる気は起きず、避けるために拒否反応を起こします。脳は敵からあなたを守ろうとするのです。
脳はあなたが望んだ通りにしか反応せず、望む結果にするためにはあなたの願望が必要なのです。脳は正直なのであなたの正直な気持ちの通り反応します。思わず言い間違えをしたり、あまり必要ないと思っていることは忘れたりします。
また、RASには目的を達成するために、過去の失敗の原因を自動修正してくれるという有難い機能もついています。
ところが再度チャレンジする時に、緊張やストレスを感じているると、オートナーバスがうまく機能せず、自動修正ができなくて同じミスを繰り返します。
ネガティブな方にばかり意識がいってうまくいかないのも同じしくみで、これがこのしくみの良いところでもあり悪いところでもあります。
こういった場面では、「本能の自動修正の力があるから今度はうまくいくぞ!」と思って、本当にこの機能を働かせることが大切です。成長する自分に意識を向け、過去の経験や失敗から人間的に成長できると考えると、その通り脳が機能して心身の反応が変わります。そして実施に得た経験から脳のプログラムが書き換えられ、目指す能力が持てるようになるのです。
オートナーバス」は自律神経系(autonomous nervous system)

また、「オートナーバス」は、自律神経系(autonomous nervous system)のことを指し、脳の命令によらず自動的に心臓や内臓の働きをコントロールする神経系です。
• 交感神経と副交感神経からなり、ストレス・緊張・リラックスなど身体全体の生理的状態を調整します。
• 生命維持や本能的な反応に密接につながっており、呼吸・心拍・消化・体温調節などの自律的な働きを担います。
• オートナーバス:体内の各種器官の自動的な調整(自律神経系)が中心。
• ラス(RAS):外部刺激に応答して脳を「覚醒」「集中」した状態にもっていく賦活系。
この2つは、生命活動の土台(オートナーバス)と意識・注意・学習など高次行動の切り替えスイッチ(ラス)という役割で、脳機能の基幹部分を分担しています。
この2つのしくみを知り、うまく好循環ができれば、あなたの意識と体のエネルギーがうまく連動するようになります。このためにはまず、
①あなたが何をしたいのかをあなたの脳が知ること
②その情報にふれる機会を意識的に増やすこと
③その刺激に触れあなたの心身を覚醒と集中の状態にもっていく
この3ステップで、あなたの夢は確実に現実に近づくでしょう!