コラム

Well-being じぶんのこころラボ 個人 脳が活性化する コミュニケーションがよくなる 知心美

脳は、シンクロする!!納得の現象

嬉しさを共有できると、嬉しさも倍増、脳はとても快状態に

「脳はシンクロする」  

「ミラーニューロン」という言葉を聞いたことはありますか? 脳には相手の感情を模倣するクセがあります。悲しんでいる人を見て、あなたもつらくなって泣いてしまったということがあれば、ミラーニューロンによって起きた反応です。

ミラーニューロン(mirror neuron)は、“自分がある行為をする時”と“他者が同じ行為をしているのを観察する時”の両方で発火する特殊な神経細胞です。1990年代にイタリア・パルマ大学のリゾラッティらのサル実験で偶然発見され、現在では共感や模倣、学習、意図理解、言語など多様な高次機能への関与が注目されています

人は自分の意思に関係なく他人からの影響を受けるということです。反対に、自分が表に出した感情は、ネガティブであってもポジティブであっても、周りの人に影響を与えます。生物の脳はお互いにシンクロします。

【主な機能と役割の仮説】
• 他者の動作や意図の理解:自他の行為を脳内で“シミュレーション”し、他者の行為の意図や意味を予測・理解できる神経基盤と考えられています。
• 共感:自他の立場の“心理的状態の共有”を可能にするとも言われ、情動的共感の神経基盤の一つとされます。

ミラーニューロンで、よりよいおもてなしができるともいわれています。
日本人は活用できているのかもしれませんね?

本来のコミュニケーションとは?

コミュニケーションとは、情報の伝達作業だけではなく、感情の伝達作業です。
言いかえると感情をお互いにシンクロさせることといえます。

また、プラスの感情をお互いに共有できるのは、
最も楽しいコミュニケーションです。

「この景色、綺麗だね。」「この料理おいしいね。」感動を感じた時にその嬉しさを共有できると、嬉しさも倍増、脳はとても快状態になります。

信頼関係があると、脳がシンクロしやすくひとつの目標に向かってコミットメントが結びやすいといわれています。よい出来事ばかりではなく、むしろトラブルの時ほどやりがいや達成感になります。

またマイナスの感情を共有するのも、共有という目的においては成功していることになります。では、より望ましいコミュニケーションとはどのようなものでしょうか?

 仮に、相手があなたを利用しようとしているとします。もしあなたにも同じような気持ちがなければ」相手の考えに気づくことができます。しかし同じようにあなたも相手を利用しようと考えているとこれに気づきません。まさに「類は友を呼ぶ」の法則です。

根っから悪い人という人は少なくて、お互いの反応で変わります。自分の周りにはいい人が多いな、と思う人は、あなたがいい人だからかもしれません。

統計では、遺伝的に2割の人はどうやっても善人で、2割がどうやっても善意の付き合いが難しい人で、残りの6割の人は環、境や相手次第でどちらにもなるといわれています。

相手を大切する姿勢と、相手の良いところをみる生き方をすると、世の中の8割の人は良い人だということになります。

いい人と過ごしたいと思ったら、まず自分がいい人になる方が早そうです(笑)