わたしはわたし。でよい理由を科学的に証明


あなたがまず自分のことを好きになってあげましょう。
あなたは、あなたでOK。そう思えると自分の「強み」がわかります。
あの人に比べて私はなんてだめなんだろうという「不安」。
あの人のほうがなぜ評価されるんだという「怒り」。
実はどちらも本質は「不安」なのですが、このような不安や怒りの感情は想像以上に心身に負担をかけます。不安や怒りを感じると扁桃体が反応します。これは次にどんな行動をすれば身を守れるかの準備を伝える役割をしています。
扁桃体は「人と比較する」ことで活性化します。誰かがとてもうまくいっている姿を見て、嫉妬や劣等感を持ったときの脳の活動を調べてみると、扁桃体が活発になっていたことが研究からわかっています。
「あの人よりわたしの方が優位」と思うと安心で満足する気がしますが、人との比較から本当の安心感を得ることはできません。常に比較して自分の優位性を確かめる必要があって、安心できるのはそのときだけです。
自分が人より上でなければ幸せを感じられないというのでは、競い続けなければならないので常にアドレナリンを出し続けなければなりません。すると心から人の幸福を喜ぶことができませんし、常に優劣を意識し不安と葛藤を繰り返さなければなりません。
このように人との比較で安心を得ようとする理由は、自分の良さに気づいていないからです。自分の良さに気づいていれば安心感となるので人との比較はどうでもよくなります。また、地位財が人の優劣を決めると思っている人も物や人との比較になります。
そのように基準は外に持ちながら、こうあるべきという自分の基準がある、W基準をもっている人はとてもストレスがたまりやすくなります。
2つのモチベーション

モチベーションにも2つの種類があります。ポジティブな目標とネガティブな目標です。
誰かを見返したいというような、他者へのリベンジからのモチベーションを「ネガティブモチベーション」といいます。このモチベーションは、完全に扁桃体に支配されています。目的がとにかく「達成すること」なので、達成できなければ怒りや燃え尽きとなり、達成のためには人との関係性も重要ではありません。そして達成してしまうと目標がなくなります。
一方、誰かに喜んでもらいたい、社会の中で何か役割を果たせるよう人として成長したいというようなモチベーションを「ポジティブモチベーション」といいます。このモチベーションでは、脳も快の状態で扁桃体は反応せず、オキシトシンの分泌も盛んで人間関係も良好、能力も発揮するので成果も出ます。長期的な幸福のための思考となり満足度も高く、モチベーションややりがいも持続するものになります。
ところが「ネガティブモチベーション」にはものすごいパワーがあり、一次的な目標を達成するには強い動機となります。しかし、自分の体にもかなりのダメージを与えることになるので、自分の健康と引き換えに目標を達成していることになります。
ネガティブモチベーションの源は「人との比較」なので、それが達成されると、次の目標を探さねばなりません。外に基準を持とうとするのは、幸福は外から測れるものだと思っているからかもしれません。このような幸せは求めるほどどんどんあなたを呑み込んでいきます。
あなたが発信する幸せを人から評価してもらうことでもしあなたが幸せを感じているとしても、それにはあまり意味がないということです。反対に、あなたから見て、幸せにみえない人でも、幸せを感じている人はたくさんいます。
足りないことをあげてもきりがなく、一見、ポジティブに見えますがこれはネガティブシンキングです。他人と比較することなく自分のことを受け入れられると感謝の気持ちが生まれ、本当の自信が生まれます。そして感謝するときに人は幸せな気持ちになれます。今どんな状態であったとしても、今まであなたが生きてこられたことにまずは感謝です。
そして、あなたの心と体にプラスになるポジティブモチベーションで動き始めると、結果としてあなたと、あなたの周りの人々が幸せになれるのです。
あなたはあなたの良さを見つけて、一旦これまでがんばってきた自分を認めてあげてください。それから、自分の強みを活かした方法、夢、学び方を整理してやりたいことに向けたエネルギーに変えていきましょう!